コラム

部下に期待することの大切さ

コラム記事

2015/06/04

ピグマリオン効果ってご存知ですか?
期待することと成長との関連を唱えた理論です。

上司が期待するレベル以上には部下は成長しないという理論です。逆にいうと上司が期待しない部下は成長しないということです。

私はこのピグマリオン効果を実体験したことがあります。ほとんどの上司は私に期待してくれていたと思いますが、一人だけ全く期待をかけない上司がいました(幸いにも3ヵ月程度のお付き合いでした)。
上司が期待しなくなると、何か仕事が不安定になり、普段しないようなミスが多発します。そうすると、余計に憶病になり、仕事が手につかなくなりました。しまいには、自分のダメさ加減を責め出すようになり、プチウツ病(自分で判断しただけ)になりました。

それくらい、「期待すること=期待しないこと」は強烈に部下の成長を引き出す=制限するものです。

上司の皆さんは、期待している部下・期待していない部下、それぞれいらっしゃると思います。実際に好き嫌いもあると思いますが、頭の片隅に「ピグマリオン効果」を覚えておてください。

【教育現場で実験した内容(こんなことはしてはいけないと思いますが)】
1964年春、サンフランシスコの小学校であるテストを行いました。
テスト名は「ハーバード式突発性学習能力予測テスト」ですが、実は偽物!
このテストを全生徒に行い、今後成長するであろう生徒を無作為に抽出しました。その(無作為の)結果を担任の先生に伝えて、その後の生徒の学力を測定していきました。
そうすると、無作為に抽出された生徒に顕著な学力向上が見られました。先生の期待が生徒に伝わり、結果として学習が進んだと考えられています。自分も先生にやけに期待されて、学力と、そしてなんと体力(足が速くなった)が向上した経験があります。期待感ってすごいんです。