職場がみるみる変わる物語
- コンサルティングステップ
- 2億円のキャッシュフロー改善
- 専務との初対面
- 初めの現場訪問
- 製造現場に足を踏み入れる
- 現場の声を聞く
- まずは指標の見直しから
- 救世主現る
- 救世主とのメール
- 救世主からの返答
- 営業からメスを入れる
- 営業が動き出す
- 生産部門の改革へ
- 帳票にこだわる
- 算数の授業
- 製造現場が変わり始めた
- 専務の変化
- 課長・班長の総入れ替え
- 組織風土の改革に着手
- 組織風土の改革に着手(2)


本文
まずは指標の見直しから
インタビュー・分析・アンケートが終わって、絞り込まれた問題は3つになった。
- 管理指標が間違っているので、あたかも利益が出ているように見えるが、キャッシュアウトが続いている
- 現場を管理するツール(計画・日報・マニュアル)がほとんど機能していない。
- 何といっても職場の雰囲気が悪すぎる。不平不満の温床になっている。
まずは、(1)から手をつけることにした。
利益がでるからくりから説明すると・・・(一部分かりやすく編集)
- 売上高‐製造原価=売上総利益
- 製造原価=期首在庫+当期製造原価−期末在庫
であるために、期末在庫を増やすと、製品原価が減るという仕組みを利用して、お客さんにとって付加価値がない作業をして、見た目の利益を膨らませることをしていた。
これは、工場と本社が離れていて、本社=社長から利益しか管理されてなかったために起きたことである。そのために、4億円の在庫を抱え、年間2,000万円もの倉庫料を払っているというムダ(すでにムダという表現を超えているが)が生じている。銀行の借り入れも相当額になっている。
理由は分かっている・・・次のステップは新しい指標を探すことだ。
それにしても、間違った指標で管理している会社は多いとつくづく感じる。
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