職場がみるみる変わる物語
- コンサルティングステップ
- 2億円のキャッシュフロー改善
- 専務との初対面
- 初めの現場訪問
- 製造現場に足を踏み入れる
- 現場の声を聞く
- まずは指標の見直しから
- 救世主現る
- 救世主とのメール
- 救世主からの返答
- 営業からメスを入れる
- 営業が動き出す
- 生産部門の改革へ
- 帳票にこだわる
- 算数の授業
- 製造現場が変わり始めた
- 専務の変化
- 課長・班長の総入れ替え
- 組織風土の改革に着手
- 組織風土の改革に着手(2)
本文
組織風土の改革に着手(2)
「パン!パ〜ン!」
送別会に呼ばれた本人は顔を抑えてびっくりした様子。送別会は始まった。
本人は、最初何が始まったのか分からないよう様子だったが、そのうち落ち着いて雑談が始まった。
しばらくして、「贈る言葉の時間」が来た。
贈る言葉をいう順番をこだわって、泣ける場を作った。
一人ひとり贈る言葉を言い、入社から一番仲良くしてきた「Mさん」から贈る言葉、気丈な彼女は、最初は淡々と言葉を述べていたが、途中から涙声になった。彼女は最後まで涙はこらえる。
その次に、泣き上戸の「年配のFさん」から贈る言葉。最初から泣いていた。。。
もう、言葉にならない。本人も目頭を押さえていた。
そして最後に、本日の超目玉、専務からの一言だ。実は、専務が一番嫌がっていた。多分泣いてしまうから。という理由で。でも、専務が泣くことが目的の送別会なので、是非とお願いした。
専務は途中まで、しっかり話していたが、途中から涙を流した。そして、
「次の仕事をして、また戻りたくなったら、いでも戻っておいで!いつまでも待っている」という締めくくりで終わった。
参加者からは、「専務が泣くとは思わなかった」という反応。
中小企業は人が生命線である。
つまり、人材育成が企業の存続にかかわる。
でも、若手を育成すればするほど、自分の実力を試してみたくなり、外に目が向いてしまう。
ずっと専務はそのことで悩んでいたが、ある時「以前は、そんな悩みは無かった。これは、皆が成長したしるしだ!」と語ってくれた。そして、ずっと人材育成を続ける。
そして、この会社を卒業することも良しとする。
その悩みがクリアになった瞬間が、専務の「いつまでも待っている」という言葉になった。
職場がみるみる変わる物語は以上で終了します。この物語を書いている間にも、新しい物語が芽生えたので、それも書いていこうと思います。
専務の工場は、
前年が1.5億円の赤字が、今期は黒字化した(2009年11月現在)。後、4カ月頑張れば、5年ぶりの黒字になる予定である。
そして、今年黒字になれば、来年度以降間違いなく黒字というところまで改革が進んだ。
専務とは、今も交流を続け、専務は成長し、現場は活力に漲り、新しいビジネスを考えている最中である。
お読みいただいた皆様ありがとうございました。

