コラム

Vol.46 優秀なマネジャーが気づいているたった一つのこと

2013/02/28

Index

  1. 優秀なマネジャーが気づいているたった一つのこと
  2. 離職社員との絆を継続するハッピーリターンサービスの紹介

優秀なマネジャーが気づいているたった一つのこと

この時期は、マネジメント研修が増えます。戦略・方針浸透のため、人材育成強化のため、コミュニケーション活性化のためなど目的は様々ですが、管理職のマネジメントレベルは「たった一つのこと」に気づくことで激変します。

今から5~6年前に、ある銀行のプロジェクトに参加しました。その銀行は約1500名の行員を有していましたが、その全行員と面談をして、それぞれのキャリアを考えるというプロジェクトでした。私は、中間管理職の半数の250名を担当しました。一人ひとりに1時間インタビューするという気が遠くなるようなプロジェクトでしたが、マネジメントとは何かを理解する上で大きな成果がありました。それは、業績を上げているマネジャーの行動が分かったことです。

業績を上げているマネジャーの行動の違いは、時間配分にありました。業績が上がっている店舗のマネジャーと、業績が悪い店舗のマネジャーの行動は、明らかに異なりました。異なる点は、コミュニケーションの時間の確保、PDCAサイクルを回す仕組み作りにありました。業績を上げているマネジャーの元では意図的に上下・左右のコミュニケーションが行われ、結果として人材育成も促進されていると感じました。

銀行もローコストオペレーションを実施し、商品の品揃えは増え、説明責任も重くのしかかっています。その環境下で、日々のオペレーションに没頭しているマネジャーと、時間を見つけコミュニケーションを行い、店舗の将来を描き、人を育てることの重要性を理解しているマネジャーがいました。

つまり、重要な仕事の順位付けができているか否かということです。
○個人の仕事より、組織の仕事を優先する
○今の仕事も大事であるが、将来のための仕事にも時間を確保する
○一見非効率な人材育成にも、きっちり時間を配分する
ということを自然と理解しているのが、優秀なマネジャーです。

ちなみに、弊社のマネジャー研修では、下記のように伝えています。
1.会社方針の理解・咀嚼・落とし込みに時間を配分する
2.職場の方針を考える対話の時間が、部下の育成に繋がる
3.進捗管理のチェック・アクションが内省を促し、部下の育成に繋がる
4.部下・他部署とのコミュニケーションがイノベーションを生む
5.部下のモチベーションアップには、まず観察することが大事
6.部下の強みを見つけ、それを伸ばすことが重要である
7.権限委譲こそが機会の提供であり、人材育成である

つまり、PDCAを回すためにはコミュニケーションが必要であり、コミュニケーションが人材育成を促進し、人材育成ができると組織目標が達成されるということをお話ししています。これらの仕事は、書籍の『7つの習慣』にもある「重要かつ緊急ではない」仕事にあてはまり、限られた時間の中でこの時間をいかに創出するかがカギになります。計画的に、意図的にこの時間を配分することが、マネジャーとして大きな成功を収めるポイントになります。

そして、最後には「自分の時間より、他人の時間を優先せよ!」と覚悟をお願いしています。最後に行きつくのは「利他の心」を理解しているかどうかということです。つまり、「利他の心」が理解できないと、いつまでたっても良いマネジャーにはなれないということです。

このようなことを管理職研修でお伝えしています。ご興味のある方は、弊社までお問い合わせ下さい。

離職社員との絆を継続するハッピーリターンサービスの紹介

『ハッピーリターン』は、離職者人材網を貴社の資産に変えるサービスです。貴社を離職した社員とコミュニケーションを継続することで、中途採用コストを5分の1程度(※)にまで削減できる可能性があります。
(※ 外資系アウトソーサーによる調査)

このような施策は一般に「アルムナイ制度」と呼ばれ、アクセンチュア、IBMなどの外資系コンサルティング・システム開発企業を中心に制度が普及しつつあり、効果も認められています。オーストラリアやオランダ等では、アルムナイ制度専門のアウトソーシングサービスも生まれています。国内でも、総合商社、SIベンダーなどで、本制度活用の取り組みが始まっています。

サービスは、1)退職者インタビュー 2)退職者とのコミュニケーション
3)退職者の再雇用支援 に分かれます。

1)退職者インタビュー
退職時面談を、社外のキャリアカウンセラーが代行するサービスです。
○社内にはなかなか話しにくい「退職の本当の理由」を把握・レポートします
○退職理由や転職先などの傾向を分析し、対策をご提案します
○離職に際し、貴社にとってネガティブなうわさが広がらないよう啓蒙します
○離職後の個人情報保持、継続的コミュニケーションへの許可を取ります
○優秀人材の再雇用トリガー情報を収集します
これらは退職理由分析・優秀人材リテンション施策の立案・ネガティブ情報流出防止などの効果があります。

2)退職者とのコミュニケーション
離職者網へのコミュニケーションを継続し、様々な効果を得ます。
○「社外報」の制作により貴社情報の公開をはかります
○「人材紹介制度」による人材紹介網を形成します
○「アルムナイSNS運用」「同窓会イベント実施」による中途採用を支援します
離職者へのロイヤルティ向上に効果があります。

3)退職者の再雇用支援
PULL型、PUSH型それぞれの施策で再雇用を促進します。
1.離職者網への定期アンケートによる再雇用ニーズの把握を行います
2.優秀層へのヘッドハンティングを行います
3.採用募集枠告知を行います
4.再雇用パスポート制度設計・運用などを行います
離職者の再雇用、離職者からの人材紹介などの効果があります。

ご興味のある方はお問い合わせ下さい。

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