コラム

自己都合の学びと心の成長の学び

2019/04/25

現実に起きていると思い込んでいる9割が自分の勝手な解釈、つまり自分の推測の中で作ったストーリーや意味付けで、たった1割だけが事実だ、なんて言われたりするのよ。 

『リーダーシップに出会う瞬間』 有冬典子 (著), 加藤 洋平(監修・解説) 

とあるように、ほとんどの方は現実を認識できていません。自分の解釈や妄想の中で生きています。その解釈や妄想は、 一説によると、人は1日に6~7万回思考するそうです。そのうちのマイナス思考の割合は、80%です。つまり、1日に5万回マイナス思考をしているそうです。それも、95%は前日・それより前に考えていたマイナス思考を繰り返しているそうです。 つまり、毎日続く5万回のマイナス思考で勝手に解釈したり、妄想して自分の世界を作り上げていると言えます。

それを打破するために学びを深めていると思いますが、気をつけないと学びそのものが自分の解釈や妄想をより強固にする可能性があります。今日は、「自己都合の学び」「心の成長の学び」について解説していきます。 

自己都合の学びとは?

自己都合の学びとは、新しい知識を身につける行為はするものの、これまでの解釈の理由づけを探す学習です。これを継続しても、ただ認識の枠が強固になるだけです。折角、新しい学びをしても、自分のこれまで解釈の中に入れる行為を取ります。表現される内なる言葉が、「分かる!分かる!」です。最近は、書籍も読者に迎合していることが多く、「分かる!分かる!」をちりばめているので、ベストセラーでも気をつける必要があります。 

心の成長の学びとは?

一方で心の成長の学びとは、心の成長の学びとは、これまでの認識の外側にある新しい視点・認識を受け入れる学びです。この学びを受け入れるときには、反応の壁を乗り越える必要があります。表現される内なる言葉は、「分からない!」「そんなはずじゃない!」「それは避けるべき!」「私(この組織・この会社・この業界)には関係ない!」という反応です。反応という表現があるように、頭で考えてではなく、体の反射的な反応です。これらの反応があるときは、自分の認識の外にボールが投げられたことが示されるので、このような反応があったときにこそ、それを受け入れていくことが心の成長になります。 

自分の中に起こる反応を感じ、その反応を受け入れていくことで、本当の自分を生きることができます。

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