コラム
最終コーナーからをどう生きるか?変化の波に乗れると、人生の後半を楽しめる。
人生の最終コーナーの回り方
コラム記事
2020/05/19
45歳から50歳にかけて、人生の最終コーナーを上手に回れるかが、人生の終着点に向けて大きなテーマです。今回は、この人生の最終コーナーの回り方について話をします。
最終コーナーを上手に回るためには、これまで培ってきた人生の基本ルールを変える必要があります。まずは、基本ルールを変える必要性から話をします。人生の中では、いくつか基本ルールを変える必要がある時期があります。
人生で基本ルールを変える必要がある時期
最初は、学生時代から社会人のときに発生します。学生時代(特に高校生まで)は、偏差値という明確かつ単純な順位づけがあり、偏差値が良ければ賞賛されます。良い大学に入れます。
しかし、社会人になって感じることは、偏差値が良いだけでは、活躍できないということです。会社側もそれを知っているので、偏差値だけで新入社員を採用はせず、適性診断を使ったり、面談という手法を使ったりして、適性のある人材を絞り込みます。
つまり、基本ルールとして頭の良さだけではなく、対人能力が求められるようになるということです。この基本ルールの変化に気づかないでいると、「私は頭がいいのに、評価されないな」など、どん底を味わうことになります。そこで、気づきが生まれて、「ああ、人と接するやり方を変えないといけないな」など気づき、行動を変えることになります。
次は、30~35歳前後に起きる基本ルールの変化です。このときに、「言われたことをしているだけだとつまらないな」と感じた人から、独自性・専門性を身につけます。実は、このときに知識のインプットと経験の蓄積が必要です。1,000時間ぐらいの知識のインプットが必要でしょう。そして、自分の軸で生きるという基本ルールを身につけます。ますます仕事が楽しくなります。
45~50歳前後からは、自分のために生きる
最終コーナーは、45~50歳前後に起きます。この変化の波に乗れると、人生の後半を楽しめますが、変化対応ができないと、結構悲惨な人生が待っています。
新しい基本ルールに必要なことは、「わがままに生きる」「本当の自分に生きる」ということです。これまでは、家族のため・会社のために頑張ってきたのですが、これから自分のために生きることの大切さを理解することからスタートします。
信号は、「最近仕事の熱量が減ったきた」「実は仕事が飽きた」「もう、新しいことを学ぶのは面倒」「自分でも限界を感じている」など自分の中にあるので簡単に把握できます。
自分のために生きるといって、転職しようとか、異動しようとか言っているのではありません。仕事の中での独自性や専門性が落ちてくるので、自分らしい活躍の方法を見つけることです。この新しい自分を見つめられないと、停滞人材・怒りんぼ人材になってしまいます。過去の活躍・貢献にしがみつきます。それが痛く感じるので、周りから人が少なくなります。
では、どのような視点の変換が必要か?
では、どのような視点の転換が必要なのでしょうか?今まで正しいと思っていた生き方を変えるので、その視点の転換は、結構難儀なのです。そのポイントは、
「わがままに生きるとしたら、何からやるのか」
「明日死ぬとしたら、何をするのか」
「昔熱中していたことをやるとしたら、何を始めるのか」
そんなことを思い出していく感じです。
楽しい何か、没頭する何かを見つけると新しくエネルギーが巡り始めます。趣味からスタートしても、仕事でもエネルギーが回るので、仕事も順調になります。
この辺りは、頭で考えても理解できないので、まずは体から動かす感じです。厳しいようですが、そこで億劫・面倒・恐怖を感じるようでしたら、次の扉は開きません。勇気をもって開けてみると、特に重たくない扉です。
開けてみると、「何でこんなことに頑張ってきたのか」「何でこんなことにしがみついてきたのか」と力が抜ける感じです。
最終カーブを上手に回り、我がままに生きてみると体験できますが、我がままに生きた方が人に迷惑をかけません。自分を抑制して停滞したり、何かに起こっていたりする方が周囲に迷惑をかけます。
まずは、仕事の手を止めて、自分に向き合う時間を取ることからスタートです。病気になって入院する前に、そういった時間を取ることが得策です。コロナの影響を受けて、どこにも行けない、余計なことができない今こそ、自分に余白部分を持ってみましょう。少しわがままに生き始めてみましょう。
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