コラム
この世は仮想現実!?
コラム記事
2023/02/14
この世は仮想現実!?
昔から、思考は現実化するのかというトライをしてきました。娘が生まれる日を設定してみたり、マンションのローン返済時期を設定してみたり、創業当時は初受注の日も設定してみたり。これらは、しっかり現実化しました。
ただ、思考は現実化する(現実化することもある)のだろうが、ある人は「明日は晴れますように!」、ある人は「明日は雨が降りますように!」と意図したときに、現実世界はどのように整合性を取るのだろう?とずっと腑に落ちないままでおりました。
しかし、5年ほど前から、現実世界は仮想空間であり、パラレルワールドだという認識が深まり、上記の矛盾も一気に解消されました。
最近は、仮想空間に少々はまっていたので、自分なりに見解をまとめてみました。物理学でも仮想現実について触れられることがありますので、それについて少し紹介したいと思います(ただし、私の表現には個人的な意見が含まれているため、必ずしも適切な表現とは限りません)。
量子物理学の観点から
電子(≒量子)が、粒子と波動の二重の性質を示す「二重スリット実験」という有名な実験があります。この実験では、人間の観察によって、電子(≒量子)がふるまいを波動から粒子に変えることが確認されました。もしかすると、人間の思考の影響で波動が粒子となって、現実世界が顕れるのかもしれません。
ホログラフィック理論の観点から
ホーキングの面増大積則によると、ブラックホールのエントロピーは、体積に比例するのではなく、面積に比例すると言われています。このことから、「この現実世界は、三次元ではなく、二次元のホログラムで表現されているのかもしれない」という仮説があります。また、ブラックホールの原理から、「この世界に存在するモノ・コトのすべては、どこか遠くにある二次元平面に書き込まれたデータの投影にすぎない」という論文もあるらしいです。僕らは、ホログラム(立体映像)を見ているのかもしれません。
仏教+量子力学の観点から
般若心経にある「色即是空 空即是色」という言葉は、「色」が実体があるものであり、一方で「空」は実体がないことを表しています。そして「即是」は、2つで1つであることを示しています。これは、特殊相対性理論の公式である「E=mc²」のことを表現しているとも捉えられ、エネルギーと質量(物質)が相互に変換可能であることを示しているのかもしれません。何かの影響で「空(エネルギー)」が「色(現実)」になっているのが、現実世界かもしれません。般若心経は、三蔵法師(夏目雅子を思い出しますが)がインドの教えとして広めたものですが、今から1400年も前に現実を仮想空間と捉えていたのは感慨深いです。
そして、イーロン・マスク氏も「私たちが住んでいる社会が基底現実である可能性は、ほとんどないと思います」と語っているようです。
現実世界が仮想空間であるかどうかは、まだ仮説の段階であり、それらの証明は専門家に任せるとして、現実は仮想空間だったら、どう現実世界と向き合うかについて思いをはせていきます。
現実世界が仮想空間だったら、単純にもっと気軽に、そして気楽に生きられそうですね。もし、現実世界が仮想空間で、観察者=自分によって創りだされた世界だと想定すると、思い通りに現実を創造できるのではないかと考えたり、現実世界で何が起きても、仮想現実に心を痛めるとかバカバカしいと思えたり、「死」とは何か、「生」とは何かを別の次元で考えられたり、10日ぐらい会社を休んで遊んでも、何も影響なさそうだったり、色々と可能性が広がりそうですね。
そんなお気軽思考が、逆に現実を創造しやすくする、そして、自分らしく生きることができ、充実した人生を歩めるような気がしています。この現実に翻弄されることなく、今起こっている現実を客観的に捉え、現実世界を冷静に受け止めることは大切そうですね。
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