コラム

Vol.68 キャリア論:これだけはしないでください!

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2016/04/13

Index

  1. キャリア論:これだけはしないでください!
  2. 人事・教育担当者に読んで欲しい書籍

キャリア論:これだけはしないでください!

4月から新しい期が始まりましたね。新しく社会人になったり、新しい職場に移動になったり、転職された方もいらっしゃると思いますので、今回は自分なりのキャリア論について述べます。

参考図書として、楠木健先生が書いた『好きなようにしてください』がおすすめです。NewsPicksに寄せられた相談に楠木先生が応える構成ですが、それはそれは面白いです。読者からの相談に対して「好きなようにしてください」と答えながら、相談の回答を論理的に展開しています。

今日は、自分の話から入ります。

たまに聞かれるのが、「ずっと独立するためにキャリアを磨いてきたのですか?」という質問です。私の場合は、「NO」です。前職で退職が決まった後、どうしようかと考えて「ダメだったらサラリーマンに戻る前提で、一度起業してみよう」と思ったことがスタートです。何も準備していなかったので、自分の強みの整理や人脈作りに苦労しました。しかし、経営者ではないと経験できないことにたくさん遭遇し、本当に良かったと思っています。

次に聞かれるのが、「どうして出光興産を辞めたのですか?」という質問です。実は、1回だけきちんと将来のキャリアを考えたことがあり、出光に10年間勤めてその後に骨を埋めるか?転職するか?決めようと思っていました。そこで、中小企業診断士の勉強をしていました。出光を辞めたきっかけは自己申告のシートに、「次の異動で、面白い仕事ができなかったら転職します」と書いたことがきっかけです。詳しく書くと長くなるので、結論から言うと仕事が面白くなかったので辞めました。自分から希望した職種ですが、何ともその仕事に全く興味が持てませんでした。

さて、本題に戻ります。

人事に関する仕事をしているので、人のキャリアに関しても関心はあるのですが、計画的にキャリアを積むという考え方は否定的です。「キャリアの8割は偶然によって決定される」という話を耳にしますが、自分の人生を振り返っても、自分にやりたいことがあったものの、偶然に左右されてきた感があります。そして、将来のキャリアを考える手掛かりは、将来ではなく今にあると考えています。

【これだけはしないでください1】
自分を裏切ることはしないください。自分がやっていて楽しいこと。苦にならない仕事。時間があったらやりたい仕事に徐々にシフトすることがおすすめです。自分の中にあるニーズに対して、今の仕事があっていればポジティブな信号が送られ、今の仕事があっていなければネガティブな感情になると言われています。自分の感情を裏切ったり、押しつぶしたりしないようにしてください。

【これだけはしないでください2】
自分にとって良い仕事は、周囲がうらやましがる仕事とは違います。周囲を気にした仕事はしないください。特にあるのが、親を気にすることや、友達と比較してライバル意識を持つことです。自分のキャリアは、相手が決めることではなく、自分が楽しめる仕事を見つけることです。同期が昇進したっていいではないですか。自分が意図した部署に異動しなくてもいいではないですか。自分にあった仕事を見つける旅をしてください。

もしかすると、今の境遇に満足していない方もいるかもしれません。でも、それは「自分がそう解釈している」だけの話です。その中でも楽しい仕事は見つけられるでしょう。今の仕事にどうしても興味がなければ、転職すればいいでしょう。個人的には、プライベートの充実に逃げるぐらいであれば、転職して自分にあった仕事を見つける方が良いと思います。

嫌な仕事をし続けると、病気になりますよ!

人事・教育担当者に読んで欲しい書籍

書籍名:『職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門』
著者名: 松尾 睦氏 北海道大学に移られたんですね

「経験学習」に関する研究で有名な松尾先生が書かれた本です。経験学習をベースにしていますが、多くのインタビュー内容を掲載しており、実務として活用できるレベルに具体化されています。特に、人材をつぶす指導者の傾向が、1年目社員・2~5年目社員に分けて測定された結果が掲載されていて参考になります。

OJT制度の導入を検討したり、職場のOJTレベルを上げたいと考えている方は是非読んでみてください。後半に、OJTに関するチェックリストがあったり、実際に現場で回すOJTサイクルの紹介があったり、私も参考になることが沢山ありました。

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