コラム

Vol.82 脳科学の側面からみた人のパーソナリティとは

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2017/10/31

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  1. 脳科学の側面からみた人のパーソナリティとは

脳科学の側面からみた人のパーソナリティとは

暑い時期は、何となく迷いもあったのですが、秋が深まるにつれてモチベーション的に立ち直ってきました。今は、学びの波が来ており、発達心理学・脳科学・神智学などを勉強中です。どの学問でも、結局は同じことを述べており、究極的にはある点に収束するのでしょうね。今日は、その中で脳科学の話をしたいと思います。

精神科医と遺伝学者であるクロニンジャー博士は、人のパーソナリティは、
 「気質」と呼ばれる生まれながらの「ほぼ変わらない自分」
 「性格」と呼ばれる経験や学習で「変えられる自分」
に分けられると言っています。

「気質」は、遺伝規定性が高く、生涯にわたって変わりにくいとされています。ある刺激に対する無意識の反応に影響を与えるものです。「性格」は、環境や経験による学習で変化します。「成熟している」状態が望ましく、気質をコントロールすることが可能となり、自己決定や対人関係に対応できるようになるものです。

少し解説を加えます。

まず、「気質」は、遺伝的に一人ひとり異なり、「快・不快」の衝動の違いに直結します。
 (1)行動促進タイプ(=アクセルの度合い):ドーパミンの受取り量の違い
 (2)行動抑制タイプ(=ブレーキの度合い):セロトニンの受取り量の違い
 (3)行動調整タイプ(=人・モノの関心度合い):ノルアドレナリンの受取り量の違い
が生まれながらの脳の特性として、遺伝子的に異なるようです。実際に、一卵性双生児の双子は生育環境に関わらず8割がた同じ「気質」だそうです。ちなみに、私は(1)が強く、(2)が弱いので、行動にブレーキがかからず、衝動的に動き、不規則な行動が目立つ気質です。

次に、「性格」ですが、成長するにつれ、同情したり共感したり、衝動を我慢したりできるようになります。つまり筋トレを積むことにより、コントロールできるようになるようです。分かりやすく表現すると、「性格」は「気質」をどれだけ意識的にコントロールできるかで決まるようです。ちなみに、私は「成熟」の領域にあり、自分の衝動をある程度コントロールできているようです。

これらを理解すると、自分のパーソナリティで変えられないもの、それをコントロールする方法を理解できます。自分の性格的なコントロール方法が理解できれば、人は人格的な成長ができると考えています。

今、弊社で全員がこのパーソナリティ診断を受検していますが、「あるある」という感じで面白いですよ!
ここまでの話を聞いて、興味ある方はお試し受検ができますので、お声がけください。

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