コラム
Vol.96 変容と治癒が促進される内省方法
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2019/03/28
Index
- 変容と治癒が促進される内省方法
- 新入社員の経験学習を定着させるノート【無料トライアル企業募集】
- 【法改正対応】労働法をしっかり学ぶ!通信教育のご案内
- 成人発達理論について、企業向けの講演を開始します
変容と治癒が促進される内省方法
現在、加藤洋平さんのもとで個人セッションを受けていることは前回お話しました。そのセッションでは、毎回3つ~4つの課題に対して、毎日リフレクション・ジャーナルを書くことを勧められています。
その課題は、毎回セッションをやりながら形成します。例えば、
・反応があったら、発達段階のどの段階のエゴの影響なのか分類してみる
・ある発達段階を卒業するとしたら、その卒業イメージを言語化してみる
・新しく登っている崖を登りきったときの風景をイメージしてみる
などの課題ができます。
このリフレクション・ジャーナルを2ヵ月ほど継続し、毎日30分ほど、1,000文字ぐらい書き続けています。書くことによって、以下のような気づきがありました。
(1)内省が深まる
いつも内省はしていたのですが、言語化することにより、気づきがより鮮明になります。二重の体験ができるので、より内省が自分のものになります。
(2)自分が意図しない言葉が自然に湧いてくる
自分が意図してなかった言葉が出てきます。まるで、手が勝手に動く感じです。自分が認識していなかった新しい気づきが生まれます。これが変容のエネルギーになると感じています。
(3)治癒作用がある
書いたあとで、気持ちが安定したり、落ち着いたりします。ネガティブな気分が
変わってきます。(これが新しい発見でした)
加藤さんからは、リフレクション・ジャーナルには「変容」と「治癒作用」があるとコメントをいただきましたので、そのあたりを深掘りします。
【治癒作用について】
書くことで、治癒作用はあるのだろうかと疑問が湧きあがり、WEBを検索してみました。下記のような実験結果が紹介されていました。
それは、ニュージーランドのオークランド大学のコシュワネス博士らが行った実験です。健康な高齢者を対象に、手術用にあける簡単な傷をつくり、その治癒状況を比較しました。Aチームは感情日記を書いてもらい、Bチームは日常的な活動の日記を書いてもらいました。その結果、Aチームは傷の治り具合が、2倍のスピードで早かったそうです。
感情面などを扱うリフレクション・ジャーナルは、日々の感情をコントロールして前向きにしたり、自然の治癒力を高めることに有効だそうです。
【変容について】
書くことで、実際に起きた事実を「捉え直す」ことができます。その瞬間は、「怒りがこみ上げた」という衝動で行動している可能性がありますが、その根底にある「信念」などを見つけたりできます。違った解釈をしたら、違った行動が選択できたかもしれないと考えなおすこともできます。
そういった意味で、事実の「意味づけの変化」が起こります。慣れないうちは、不本意な事件に遭遇した後で、後悔する感じですが、しばらくすると、その瞬間に自分の内面に向き合うことができるようになります。しばらく継続すると、身の回りの起こった事件を、自由に意味づけできるようになります。自由に意味づけできると、将来の憂いがなくなり、何かをコントールすることもなくなりますので、自由・効率的・楽しく人生を送ることができそうです。
発達心理学的には、「意味づけの変化」そのものが、発達段階が変わることを意味します。リフレクション・ジャーナルは自分の変容に大きな武器になると感じています。
この年になって、日記をつけることの大切さを学びました。
これからも継続していこうと思います。
新入社員の経験学習を定着させるノート【無料トライアル企業募集】
4月に入ると新しく社員が増えます。新入社員は、自然に成長する人と、じっくり成長する人がいますが、違いの1つが内省力だと考えています。心の成長には内省力が絶対的に必要なので、早い段階でその技術を身につけたい願いもあります。
新入社員からその内省力を高めるために、経験学習モデルが有効だと思っています。新入社員が経験学習モデルに基づいて内省し、育成担当者がそれをサポートできる「NAICANノート」を作成しました。
その無料トライアルをやってみたく、3社ほど企業を募集しています。
無料トライアルの概要は、下記の通りです。
□対象:新入社員6名~10名程度
新入社員の育成担当者6名~10名程度
□講義:新入社員向けにNAICANノートの書き方練習を1時間程
育成担当者向けにNAICANノートを使った指導方法を1時間程
□現場での実施:NAICANノートを活用した2週間のトライアル
□フォロー:2週間後に、育成担当者のフォローを1時間程度実施
(質疑応答メイン)
をやりたいと思います。
こちらとしては、NAICANノートに記載される情報をいただければ結構です。
現場でどのような課題があり、変化があるかを確認したいです。
ご興味を持たれた方は、弊社までお問い合わせください。
【法改正対応】労働法をしっかり学ぶ!通信教育のご案内
4月より本格的に働き方改革が始動し、労働法の改正により、有給取得の義務化・残業の規制強化などの改正があります。
新しく人事部門に配属になった方向けに、また、労働法を学びたい方向けに、下記のような通信教育を用意しております。
これを機に労働法をしっかり学んでみませんか?
○ケースに学ぶ 実務労働法入門コース
http://ld-note.com/modules/correspondence4/index.php?id=4
○実務労働法マスターコース
http://ld-note.com/modules/correspondence4/index.php?id=9
※開発元:株式会社キャリアクリエイツ
ご興味をお持ちの方は、お問い合わせ下さい。
成人発達理論について、企業向けの講演を開始します
成人発達理論を学び、徐々にまとめています。下記テーマで、1.5時間~3時間程度の講話ができるようになりました。
- 成人発達理論の取り扱い方法+段階ごとの解説
(評価に使うのではなく、育成に活用する方法) - 成人発達理論を使った部下とのコミュニケーション方法
(部下の心の成長の支援方法と発達の具体的なサイン) - 成人発達理論を使った自分の変容~管理職向け~
(自分の解釈の枠に気づき、その解釈を保留する方法)
(特に、コントロールやハラスメント傾向が減ります)
詳細はお問い合わせ下さい。
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