コラム

OJT研修の動画を撮影しました

2020/12/11

OJT研修の動画撮影を通して

社内研修支援サービスのOJT研修について、研修の動画を撮影しました。
普段は研修開発・講師側の私は、受講者役の一人として参加しました。

ふと、自分が新入社員だったことを思い出しました。
私は1年間勉強を積んでから支店に配属になる少し特殊なコースを歩んだので、配属は1年後でした。

自分にOJTトレーナーがつき、私がOJTトレーナーに最初に質問したことが、「売上総利益って何ですか?」と質問しました。OJTトレーナーの回答が「自分で考えろ!」でした。「自分で調べろ!」だったらまだ許せますが、「自分で考えろ!」と言われたことに、私は腹を立て、もうこの人には質問しないと心に決めました。

なぜかその場面を思い出し、その先輩は1年間勉強を積んできた私が先輩の自分より知識があったり、人脈があったりすることへの嫉妬があったのかな など先輩の立場を考えて思いめぐらせていました。

ある受講者役がこんなことを言いました。
「会社はIT化の進展があって、いろいろな仕組みは変わったが、まだOJTの仕組みだけはガラパゴスな会社が多いのでは。この研修を受けるだけで、OJTトレーナーのOJT力がぐっと向上すると思います」

それを聞いて、確かに昔のOJTは放置よりもひどかったのではと思いました。その後、人材育成にかかわる情報も増えてきているものの、その情報がしっかり現場に届いていない感じもあります。

OJT動画撮影での気づき

OJT研修の動画撮影を通して、私も受講者役として他の受講者と一緒に場を共有することで、いろいろな気づきがあり、受講者が何を持ち帰るのかを聞いて新鮮な気持ちになりました。

他の受講者役の皆さんは、

  • 昔のOJTは、やらせてみて間違ったら叱るという形だったが、最初は「正解を伝える」ことから始めないといけないことが分かった。
  • 新入社員が育った環境をしっかり理解して、ジェネレーションギャップを埋めることは大切だと分かった。
  • 「内省」で自分が成長してきたので、新入社員にもしっかり「内省」方法を伝えたい。
  • 相手本位(OJTされる側)の立場で考えることを忘れていた。自分が新入社員だったことを思い出して、自分の気持ちをリセットできた。

などを気づきとして得られたようです。

受講者役の一人としての私は、

  • OJTに関する情報が網羅されている
  • OJTトレーナーの悩みに答えてくれる
  • OJTの知識やスキルが身につく

あらためて、とても良いテキストだと思いました。

OJT研修動画の活用方法

撮影したOJT研修の動画は、以下のような活用方法を想定しています。

リアル研修の場面での活用

リアル研修の場で、動画を活用して、皆さんに解説することで、一定の品質をクリアできる研修が実現できます。講師の心理的な負担や事前準備が少なることが一番のメリットかもしれません。

WEB研修/リモート研修の場面での活用

研修は、インプット→個人ワーク→グループ共有で構成させており、インプット部分は事前に動画を見てきてもらい、ワークや演習を中心にWEB研修を実施できます。長時間のWEB研修は、講師も受講者も疲れますので、拘束時間を短縮化できるメリットがあります。
また、事業所や工場が分散している場合は、WEB研修で一括でできるため、移動などの時間短縮にもなりそうです。

OJTマニュアルとして活用

受講者にテキストを配布し、研修動画を見て学んでもらうことで、一定レベルの知識が身に付きます。動画視聴とテキストの読み込みで、3時間程の学習時間となります。知識なしでOJTするのと、この動画をみてOJTするのとでは格段に違います。
情報量が多いので、1回目は動画を見て学習し、実際にOJTをして迷ったり、悩んだりしたときに、このテキストを出して再度読むことで、さらに理解が深まります。

人材育成力のある組織風土へ

人材育成は、悩みや失敗がつきものです。ただし、その経験を越えることで、よきトレーナーや、よきマネジャーになると思います。失敗は経験になるのですが、無駄な失敗(新入社員のメンタルが病んだり、退職したりなど)は避けられれば良いですね。

人材の採用がより難しい時代になってきています。人材の採用力もありますが、人材の育成力も高い会社=人の定着率が高い組織にすることも大切だと思います。良質なOJTを受けた人は、よいOJTトレーナーになります。その積み重ねが、人材育成力のある組織風土になると思います。この研修がその一助になればよいなと考えております。

社内研修支援サービス「OJT(後輩育成編)」の内容は、テキスト抜粋版をダウンロードしてご覧ください。

また、OJT動画を見てみたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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