コラム

Vol.117 成人発達理論を組織に活用するメリット

2020/12/16

Index

  1. 成人発達理論を組織に活用するメリット
  2. 新入社員研修をご検討中の方へ【マナー研修動画公開中!】
  3. 本年もお世話になりました/年末年始の休業のお知らせ
  4. コラム更新「1on1や人材育成を妨げる反応行動」
  5. 注目の無料セミナー情報

最近は、ようやく心が落ち着き、会社のことをしっかり考える余裕が出てきました。年末年始にじっくり言葉にして、会社の新しいビジョンを1月に出そうと思っています。これまでも、新しい施策のトライアルをしていますが、来年は更に振り切れればと考えています。

イメージは、
「会社の仕事を、遊びと捉えることができるような環境づくり」
「お客様を、サービス提供対象から一緒に遊ぶ仲間として位置づけへの変更」
「企業の業績向上を、人や組織の内面変容支援から実現する」
などなど、形にしていきたいと思います。

今回は、1年を総括して、成人発達理論を活用して研修などを行ってきた気づき・振り返りをシェアします。

1.成人発達理論を組織に活用するメリット

現在、研修は「能力の成長」と「心の成長(成人発達理論)」の両面を織り込みながら提供しております。特に、「心の成長」の領域を管理職研修や役員研修をやってきて、「能力の成長」のみを扱っていた時にはなかったメリットが2つあるのでシェアしたいと思います。

【1】矢印が自分に向く
【2】真の対話が促進される

【1】矢印が自分に向く

これまでの管理職研修や役員研修で扱ってきたことは、
・問題ある組織をどう管理するのか?
・問題ある部下をどう育成するのか?
・動かない部下をどうモチベートするのか?
だったと思います。

これは一見、妥当そうに思えますが、多くの場合
「(自分は正しいけど)問題ある組織・部下をどう管理するか?」
など、「自分が正しい」前提が隠れています。
「自分は正しい」前提で、相手を変えるスキルを学ぶのが「能力の成長」だと感じています。

一方で、「心の成長」を扱うと、
・もしかしたら、自分の無自覚な行動が、部下の成長を阻害しているのでは?
・もしかしたら、仕事を忙しくているのは、自分の無自覚な行動が原因では?
・もしかしたら、部下の主体性を妨げているのは、自分が原因なのでは?
というように、矢印が自分に向くメリットがあります。

これからのリーダーシップは、「能力の成長」も「心の成長」も両方大切かと思います。「心の成長」の世界観に触れると「自分は必ずしも正しくない」ことが腑に落ち、上記のような「問い」が自分の中に生まれます。

それによって「内省力」がつき、自分の行動が変わり、
可能性が変わり、現実が変わります。
自分の内面探求という、新しい人生をスタートさせることもできます。

【2】真の対話が促進される

管理職研修や役員研修の中で、無自覚に隠している自分のメンタルモデルやエゴをお互いに共有するワークをやっています。丁寧な場づくり、動画を見てもらう、ワークシートのブラッシュアップ、などの細かい工夫を積み重ねることで、リアル研修のみならず、オンライン研修でもこのワークがスムーズにできてます。皆さん、ワーク前は不安がりますが「やってみるとそうでもなかった」とお話しされます。

自分で自分のメンタルモデルやエゴに向き合うのは「非常に痛い」のですが、それをお互いに共有すると、丸裸の自分になれます。ずっと守り通してきた鎧が1枚脱げる感じになります。

そうなると、
・お互いが素直に対話できるので、物事が素直に決まるようになる
・自分を守ろうとする壁が柔らかくなるので、相手の話を聴けるようになる
という効果があります。

『OPENNESS(オープネス) 職場の「空気」が結果を決める』北野唯我著によると、企業業績に関連性が高いオープネスは、「経営開放性」「情報開放性」「自己開示性」と言われています。無自覚に隠している自分のメンタルモデルやエゴをお互いに共有すると、役員・マネジャーの「自己開示性」が間違いなく高まるので、企業業績向上にも大きく貢献できると思っています。

来年も、成人発達理論を盛り込んだ研修やセミナーを実施していきますので、興味のある方はよろしくお願いします。

最後に、上記のような観点や、実際の企業研修事例を紹介するセミナーを行います。日本能率協会様主催、弊社主催の2つがあります。

(1)日本能率協会様主催
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人と組織のパフォーマンスアップ
「心の成長 (成人の発達理論)」に基づく人材育成の進め方
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来年の1月20日 (水)、2月24日 (水) に、加藤洋平さんと一緒に下記セミナーを開催します。(都合により加藤さんとの対談は動画放映になります)

【日時】第一回 2021年1月20日 (水)15:00~16:30
    第二回 2021年2月24日 (水) 15:00~16:30
【受講方法】Zoomを利用し、オンラインで受講いただきます。
【参加費】JMA法人会員:無料 会員外:¥20,000/1名/各回 (税別)
【対象】企業経営者や人事、人材開発・研修部門、組織開発に携わる方、
    本テーマに興味をお持ちの方
【定員】100名 定員に達し次第受付締切
【主催】一般社団法人日本能率協会

JMA法人会員の方は、無料なのでぜひご参加ください。
https://www.growthen.co.jp/information/20201029/

(2)弊社開催
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<オンライン開催>1on1定着にマネジャーが抵抗を示している会社向け“相互変容型面談”のスキル紹介
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成人発達理論(心の成長に関する考え方)を活用して、1on1を進化させるためのアプローチや研修事例をご紹介します。

【日時】2021/01/14(木)13:30-17:00
【申込】https://www.growthen.co.jp/seminar/20210114/

2.新入社員研修をご検討中の方へ【マナー研修動画公開中!】

社内研修支援サービスのビジネスマナーの動画が完成しました。
前回メルマガで短縮版をご紹介しましたが、期間限定でノーカット動画を公開中です。

2021年度版の「ビジネスマナー研修」は、この動画も付属します。動画を活用することで、WEB研修でも効果的な研修を実施できます。
来春の新入社員研修をご検討中の皆様、この機会にぜひご視聴ください。

◆動画視聴についてのお問い合わせ
https://www.growthen.co.jp/inquiry/

3.本年もお世話になりました/年末年始の休業のお知らせ

本年もお世話になりました。

本年はコロナに振り回された1年でした。一方で、働き方を見直す良いきっかけになったと思います。付加価値を生まない仕事をできる限り排除できれば、まだまだ会社の生産性は上がると思います。

弊社も来年は25%ぐらい生産性をあげて、2022年度から月の稼働が15日にできるように進めていきたいと考えています。

それでは、年末年始はゆっくりできることを祈念しております。

<年末年始休業のお知らせ>
弊社では、誠に勝手ながら下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

 休業期間:2020/12/19 (土)~2021/1/7 (木)

2021年1月8日(金)より通常営業いたします。上記期間中にいただいたお問い合わせ・ご注文・セミナー申込みは、年明け8日から順次対応させていただきます。皆様にはご不便をおかけしますが、何卒ご理解くださいますようお願いいたします。

4.コラム更新「1on1や人材育成を妨げる反応行動」

組織運営において、「心理的安全性」「信頼性」が大事だということに誰も否
はしないと思います。一方で、マネジャーが「自分の組織は心理的安全性がな
い」「部下との信頼関係が築けていない」と自己洞察できる人は少ないように
えます。

まずは、マネジャー自身が自分の「反応行動」に自覚的になることが、コミュニ
ケーションの質を変える一歩になります。

全文はこちらから
https://www.growthen.co.jp/column/20201130/

5.注目の無料セミナー情報

■<オンライン開催>
社内研修内製化を進めるポイントとやらされ感ない研修の組み立て方
【日時】2021/01/19(火)10:00 ~ 12:00
【申込】https://www.growthen.co.jp/seminar/20210119/

■<東京開催>【社内講師向け】インストラクター養成講座
~社内で講師を実施するインストラクターの方向け~
【日時】2021/02/09(火)10:00~12:30(受付9:40~)
【会場】パズル一番町 セミナールーム2
    (半蔵門駅から徒歩3分 、麹町駅から徒歩5分)
【申込】https://www.growthen.co.jp/seminar/20210209/

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