コラム
優秀な若手・中堅に限って辞めてしまう背景とは?
コラム記事
2021/01/26
書籍のご紹介
「ティール組織」の源(ソース)へのいざない 組織の進化への旅路をつむぐ/嘉村賢州 (著), 天外伺朗 (著)
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最近、将来を期待していた若手・中堅社員の退職増加を背景にした人事制度や人材育成の見直しに関するご相談が増えています。
コンサルティングの中で、意識調査やインタビューをよく実施しますが、その結果、人事制度や人材育成が問題であるとなるケースは実はさほどありません。
人事制度や人材育成に問題がないというより、それ以前の問題があると、感じられていることがほとんどだからです。それは「経営スタイル・マネジメントスタイル」が今の時代に追いついていないということです。
今回ご紹介した『「ティール組織」の源(ソース)へのいざない 組織の進化への旅路をつむぐ』には、現在の経営スタイルの限界と、今後どんな経営にシフトしていくべきなのか?が、わかりやすく紹介されています。
本書の中で印象的なフレーズがあるので、少しだけご紹介します。
オレンジの経営は、売り上げや利益は上がるけれど、これからだんだん若い人が集まらなくなるだろう
オレンジの経営というのは、目標や達成、PDCAやロジックを重視する経営スタイルのことです。成人発達理論を学ばれている方にとっては発達段階4の人たちで経営されている組織とイメージすると分かりやすいかもしれません。
優秀な若手や中堅社員の方ほど、意識が先に行っているので、オレンジの限界を意識的・無意識的に感じています。やりたいことがある、など言いながら、実は自社の経営スタイルでは限界だ、ということで辞めていくのです。本来であれば、仮にやりたいことが自社でできるなら、自社でやればいいだけの話ですから。
もし自社で最近「良い人が取れない」「優秀な人に限って辞めてしまう」などでお悩みの方は、本書を読まれてみるとヒントが見つかるかもしれません。
グローセンパートナーでも「経営スタイルのシフト」をテーマとしたコンサルティングをご提供しています。実際に、組織風土が変わった、採用できる人材の質が変わった、などの変化が起きています。事例をご紹介することもできますので、ご希望の方はこちらからお問い合わせください。
(文:菊地)
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