コラム

Vol.157 劣等感・孤独感を癒すために

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2023/12/07

劣等感・孤独感を癒すために

研修では、心理的安全性を「個人や組織全体の成果に向けた、率直な意見、素朴な質問、違和感の指摘がいつでもだれでも気兼ねなく言える状態のこと」と定義して、「マネジャーの皆さんの心理的安全性を確保できないと、メンバーに心理的安全性は提供できません」と解説しています。その後、「皆さんの心理的安全性を高めるために、経営者や上司に依頼したいことはありますか?」と問いかけをします。ちょっと危険度が高い問いです。

受講者は最初は躊躇しながらも、
・声を荒げないでほしい。
・正論を振りかざさないでほしい。
・やることばかり増やさないでほしい。
・決めて欲しい。動いてほしい。
といった声をあげます。

その中で最も多い声は、「否定しないでほしい」「最後まで話を聴いてほしい」です。人間は「認めてほしい」「聴いてほしい」動物なのだろうと考えています。

一方で、人の内面を掘り下げていくと、「劣等感」「孤独感」に行きつくと言われています。私も、内面探求を続けてきましたが、最後は「劣等感」「孤独感」があることに気づきました。

「劣等感」とは、他者や理想の自分より、今の自分が劣っていると感じること。健全な劣等感は、成長や活躍の原動力になります。不健全な劣等感が前面にでると、無能だと見破られるのが怖いので、必要以上に頑張ったり、仕事を一人で抱え込んだりします。

「孤独感」とは、自分は独りぼっちだと感じること。本音を言える相手や、頼れる相手がいなく心もとないと感じること。健全な孤独感は、仲間づくりや支えあう原動力になります。不健全な孤独感が前面にでると、仲間外れになるのが怖いので、場や相手にあわせたり、自分の本音を言えなくなったりします。

人は「劣等感」を癒すために「認めてほしい」のでしょうし、「孤独感」を癒すために「話を聴いてほしい」のだと思います。周囲の皆さんの「劣等感」「孤独感」を癒すために、しっかり目の前の人の話を聴いてあげてください。「劣等感」「孤独感」から解放されて、本当の自分を取\り戻すきっかけになるでしょう。

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