コラム

Vol.20 コミュニケーションで組織が変わる

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2009/10/29

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  1. コミュニケーションで組織が変わる

コミュニケーションで組織が変わる

先日、弊社のサービスである「職場活性化プログラム」が終了しました。参加人数は約60名、期間も8カ月とちょっと大規模で長いプロジェクトとなりました。タッチダウンで社長が最後の総評を行い、参加者の成長に社長がちょっと涙ぐんだのが印象的でした。

今回は「職場活性化」のポイントをお伝えします。

今回は、業績改善よりコミュニケーション変革による「組織活性化」と「人材育成」が目的でした。現場常駐型の業態であり、職場の問題は、会社と社員のコミュニケーション不足、それもかなり末期的な症状でした。

「仕事を通じて、何か思い出に残る仕事はありますか?」という問いに対して、「・・・・・?」と答えれないぐらい疲弊して、精神的にも参っていました。

当初は、忙しくて参加できないと主張する社員が多かったのですが、土日に開催するなど工夫して、ほぼ全員が参加することができました。プロジェクトが段々楽しくなってきたという声が殆どです。プロジェクト終了時のアンケート結果は、以下の通りでした。

Q1:プロジェクトは仕事に役立つか? 
大変そう思う50% まあそう思う47% 余りそうは思わない3%

Q2:プロジェクトにより、コミュニケーションは活性化したか?
大変そう思う67% まあそう思う33% その他0%

Q3:プロジェクトを通じて、業務の知識は向上しましたか
大変そう思う17% まあそう思う57% 余りそうは思わない23%
全くそうは思わない 3%

という結果でした。まずまずの成果だと自負していますが、我々が何をしたかお話します。

我々がやったことは、「コミュニケーションを活性化すれば、組織は良くなり、一人ひとりの変革意識が高まる」という考え方に基づいて、関与はごく限定して行いました。

1.現場に出向いて、一人ひとりの話を聴くこと
2.皆の不平不満・こうありたいという思いから、プロジェクトテーマを4つに絞り込んだこと
3.プロジェクトリーダーを選抜したこと
4.できるだけ話しやすい雰囲気を作ったこと
5.それぞれのテーマのアクションプランを考えせたこと
6.プロジェクト開催の場所と日程を決めたこと

後は、プロジェクトに参加して、必要であればアドバイスをしたり、ファシリテートするレベルです。
それで、組織は活性化します。

その理由を振り返ると、、、

1.組織としての一体感・方向性がない(コミュニケートしていないので、現場に何も伝わっていない)
2.組織の中のお互いがお互いを知らない(お互い強み・スキルの情報がないので、他人の悪い点ばかり目につく)
3.自分が認められているのか・いないのか分からない(誰も誉めてくれない・認めてくれない、下手をすると社員の誰とも話をしない)
という状況下で、コミュニケーションを取ることにより、まずは情報が入ってくることが自分への目覚めとなり、他人の理解へと繋がります。他人への理解が、自分の内省へと導くという相互作用により、自分も皆も成長するということになります。

組織がいい方向に向かうと、
1.会社の情報・組織の情報が入り安心する・発言できるセーフティネットが整う(判断基準が明確になるので、自分の意見を言いやすくなる)
2.お互いの価値観・性格・特技などが理解できる(お互いの良いところを認めあえる・個性が湧き出てくる)
3.自己理解と相互信頼が芽生える(自分のことが分かり出すと自信に繋がる・そうするとお互いを認めある余裕がでる)
と徐々に行動変化がでてきます。

アンケートの自由記入欄に、
「社長が自部門に期待しているのが分かり、すごくモチベーションが上がった」
「他の支店に優秀な若手がいるのが分かって、すごく嬉しかった」
「他人の意見を聞いて、自分を見つめなおすことができました」
などいい意見が多数でした。

コミュニケーションで組織が変わり、社員の内面変革が起き、お互いに成長し、成果として業績が上がってくることが実証できてきました。これからも、このプログラムを通して、1つの組織でも、その中の1人でも何かしら掴んでくれれば、本当に幸いです。

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