コラム

人材育成会議のすすめ~一人ひとりのユニークポイントを活かした人材配置・機会提供を目指して~

2019/12/19

評価制度の運用において、人はユニークで多様性のある存在、モチベーションのツボも多種多様という人間本来の視点に立つべきだと思います。そういった観点で、能力評価・行動評価・コンピテンシー評価などは活用に限界を感じます。入社1~2年目ぐらいまでは、規律の遵守・マナーの定着などを目的に基準が必要だと思いますが、それ以上の社員には、一定の評価基準であてはめて評価することが困難な時代になっていると感じます。

一人ひとりのユニークなポイント(強み・優れている能力・大切にしている価値観・成長したい方向性)などを明確にして、それに基づいて適材適所・適切な機会提供ができると良いでしょう。すでに、一定の基準(目標管理含む)で人を評価する時代は終わるのではないか考えています。

評価制度のどのような機能を強化したいかについて、セミナーなどでグループ討議すると、ほぼ2つの機能に収束します。1つは人材育成の機能・もう一つは適材適所の機能になります。ここでは、適材適所の機能について解説します。

適材適所を実現する「人材育成会議」

組織の適材適所を実現するためには、人材育成会議という会議体を導入することをお勧めしています。人材育成会議とは、年に1~2回、主に一次評価者・二次評価者・人事担当部門が集まって、一人ひとりの「強み・弱み」「評価結果」「今後の育成方向性」「昇進・昇格・異動などの必要性」「研修などの機会提供」「本人の希望(自己申告)」などについて、丁寧に意見交換する場のイメージです。この会議体で情報交換することによって、参加者全員が一人ひとりの個性の把握、評判の交換、計画的な人材育成などが実現できます( 図:人材育成会議の全体概要 参照)。

【人材育成会議の全体概要】

人材育成会議に必要な準備

人材育成会議の前に、人材データを準備します。下図(人材育成会議の準備データ )のようにExcelシートで準備すると良いでしょう。人事データが整備されていたり、人材管理ツールを導入していたりする場合は、手間がかからないと思います。その人事データに基づいて、会社全体で情報共有したい項目・意思決定したい項目を会議体で検討します。会議体で決定した内容を、上司に展開して面談に活用してもらいます。また、人事部門はそのデータに基づいて、異動の決定・教育研修の設計・経営者育成プログラムの設計などが推進できます。

【人材育成会議の準備データ】

人材育成会議用データのテンプレートをご用意しました。下記よりダウンロードして、ぜひ人材育成会議にご活用ください。

最後に

評価制度の機能としては、人材の掌握(個性・力量・評判・将来の可能性など)ができる・人材育成の支援ができると考えていますが、社員のモチベーションを高めることは難しいということをお伝えしておきます。報酬決定の査定ばかりに目が向きやすい評価制度の活用方法に、一石を投じることができればと思います。

「個と組織の成長を考えるメールマガジン」購読のご案内

グローセンパートナーのセミナー情報や、メンバーによるお役立ち情報をお伝えしています。

登録はこちら