コラム

【五島ワーケーション参加レポート③】ワーケーションという働き方を体験して

2020/02/07

長崎県五島市が主催する『五島ワーケーション・チャレンジ 2020 winter』に、メンバー含めて3名で参加してきました。あえて閑散期の五島列島に来てもらって、新しい形のバケーションも体験してもらうという趣旨も込められていました。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/workationchallenge/2020winter/

五島ワーケーションチャレンジに参加したメンバーのレポートを紹介します。今回は弊社菊地のレポートです。


2020年1月20日(月)~1月24日(金)の5日間、五島列島の福江島で開催されたワーケーションプログラムに参加してきました。ワーケーションとは何か?については岩間がまとめていますので、私からは別の観点で印象に残ったことをご紹介します。

1.ワーケーションも過ごし方次第で、仕事の生産性は維持ないし向上できる

私がワーケーションプログラムなるものを知った時、最初感じたことが「わざわざ遠くに行って仕事するって意味あるの?むしろ効率が下がるんじゃない?」でした。

実際に現地でも仕事を一定程度(最大1日6時間程度、平均すると1日のうち半日は仕事をしていました)しましたが、生産性に大きな影響はあまり無く、むしろ非日常で仕事をすることで集中力は高まったように感じました。今回持っていく仕事は、オンラインでの会議や企画・作業系の仕事に限定しており、これが功を奏したように思います。

オンラインでの会議は時間が来たら始まりますし、時間が来たら終わります。これがうまくリズムをつくってくれていました。また、企画系の仕事は、日常の意識があまり入ってこない中で対話をしたり、手を動かすことで、いつもの発想に陥りにくくなる効果があると感じました。

企画や制作等のクリエイティビティが必要とされる仕事をされている方は、ワーケーションであっても大きく生産性を下げることなく、逆に上げる形で仕事をすることができると思います。

2.仕事の時間と遊びの時間は明確に区切った方が効率的だし、精神衛生上も良い

とはいえ、いつでも遊びに行こうと思えば遊びに行ける環境でもあるので、一日仕事をしていると、「ああ、遊びに行きたいなぁ」と思う瞬間が無いわけではありません。この悩みについては「仕事と遊びの時間を明確に区切る」ことが有効でした。

我々のスケジュールはざっくりこんな感じでした。

1日目(この日は午後到着):チェックインと軽く仕事、飲み会
2日目:観光
3日目:1日仕事
4日目:半日仕事、半日観光
5日目:半日仕事、半日移動(帰路)

観光の日は観光と決めることで、仕事がさほど気になることなく、心置きなく楽しめました。また、3日目は一日仕事と決めてしまうことで、集中することができました。(前日にリフレッシュできたことも集中できた要因の一つでした)

そして、4日目もあらかじめ観光のスケジュールを決めておいたことで締め切り効果が働き、効率的に仕事を進めることができました。もし「空いた時間があったら観光に行こう」だと、ダラダラ仕事をしてしまっていたような気がします。「大事なことからスケジュールを確保する」というタイムマネジメントの原則はワーケーションにおいても重要であることを体感しました。

3.現地の人との交流(できれば自分のスキルを活かす)が充実のカギ

さまざまなイベントに参加したのですが、最も印象に残ったイベントが地元の高校生との交流でした。具体的には、地域創生として現地の野菜を使った事業の立ち上げに取り組んでいる高校生との対話セッションを行いました。高校生と言えども、しっかりと利益を出して、新製品開発にも着手し、会議はWEB会議で行う、プレゼンは整ったパワーポイントでと、下手なビジネスパーソンよりもよほどしっかりしていました。

そんな中でもやはり課題はあるとのことや、そもそも将来の進路で悩んでいるとのことで、可能な限り相談に乗りました。ビジネス上の悩みや、キャリア論については知見があるため、こちらも相談に乗りやすかったです。

ワーケーションプログラムに盛り込まれているのが、この手の「地元の人との交流」ですが、ただ仲良くなるだけだと、普通の観光とあまり変わらないと思います。せっかく「ワーケーション」として行くのであれば、仕事に関連する貢献もできると、それも一つの「仕事」になるのではないでしょうか?

自分自身の仕事やその仕事の価値を見つめなおす機会にもなるので、キャリア研修などとして取り入れても面白いと思います。会議室の中でワークシートに向かって棚卸しするのとは、明らかに違った体験になります。何より現地の人に感謝されることが何よりの喜びになります。

4.一人ではなく複数人で参加すると良い

今回我々は3名で参加しました。我々は副業可、そしてリモートワークが主流であるため、毎日メンバーと顔を合わせているわけではありません。よって普段は文字だけのコミュニケーションが中心です。やはりそれだけではなかなか人柄を知ることは難しいですし、限界もあります。

そんな中でのワーケーションは、時間を長く過ごしたり、仕事以外の側面でもコミュニケーションすることで、お互いをより理解することに繋がり、チームビルディングとしても機能しました。

今回参加された方の中には1社1名のみで参加されていた方も多かったようですが、3名以上ぐらいで参加できると良いです。業種や仕事によってはハードルもあるかと思いますが、やってやれない事もないかと思います。

最後に宣伝になりますが、五島列島を舞台に「見つめる旅」( https://mitsutabi.official.ec/ )というワークショップの企画に個人的に携わっています。「HUMANITY(人間性)」をテーマにしたワークショップです。ご自身の生き方や働き方を見つめ直したい方にはお勧めのワークショップです。ご興味をお持ちの方がいれば、お気軽にお問い合わせくださいませ。事務局までお繋ぎします。

(菊地)

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