コラム

MBO(目標管理)運用力を高めるシート

コラム記事

2021/07/28

執筆者:島森

評価制度運用の観点から、15年近く目標管理(以下MBO)の定着の研修を行っています。今回は、MBO運用力を高めるために開発した「MBO運用チェックシート」をご紹介します。

目標管理(以下、MBO)の定着の研修では、下記のような課題に対して、研修を行っています。

MBO運用のよくある課題
・全社方針・部門方針は策定・展開しているものの、現場にはなかなか浸透しない。
・全社方針→部方針→課方針の連動が弱い。
・方針を策定・展開しているものの、それほど効果を感じない。逆に、策定・展開の時間が無駄のように感じる。
・毎年同じような方針展開をしている。毎年目標設定はコピペですませている。

MBO定着研修では、特に下記を伝えています。

  • 方針とは、現場の経営資源の再配分ができるように明示しましょう。
  • 方針とは、来期増やす施策と減らす業務の両方を明示しましょう。
  • 現場の目標設定は、新たに実施する施策や減らす業務のみにしましょう。

本気でMBOを定着させたいのであれば、報酬との連動は避けるべきだと考えます。優秀な社員の方が、難易度の高い課題を担って当たり前で、それらの補正が必要となりますが、補正するのであれば、最初から評価が決まっていることに他ならないからです。

MBO運用チェックシートを開発した背景

MBO定着研修後、MBOの定着を図るために、セルフチェックできるように「MBO運用チェックシート」を開発しました。

MBOのレベルを統一化するために、方針書が完成した時点、MBOシートが完成した時点に、こちらのチェック項目にセルフチェックをしてもらい提出してもらいます。方針書とMBO運用チェックシートの両方を提出してもらうことで、自分が策定・展開した方針書を振り返ったり、部署でのマネジメントサイクルの定着に役立ててもらったりすることを想定しております。

MBO運用に関する部長・課長と人事部門の目線があるので、運用の定着と安定化が図れると思います。

MBO運用チェックシートに盛り込んだ考え方

方針策定・展開
  • 数字だけの方針展開が多いので、戦略的な方向性や重点課題を盛り込み、方針の趣旨である経営資源の再配分をできるようにする。
  • 方針でやるべきことは増えるが、逆に減らすこと・廃止することも明確にすることで、現場のマネジャーやメンバーが、より行動に移しやすくなるというメリットがある。多くの企業を見て感じたことは、毎年増える施策に対して、現場が忙しすぎて、結局新しい施策に着手できないため、廃止することもぜひ盛り込んでほしいものです。
  • 方針を分かったふりをして展開されることを防ぐために、上司と部下、部門間の対話の時間を確保する。
  • 方針が丸投げにならないように、上位方針から、下位方針に向けてブレイクダウン(=実行難易度を下げる)の機能を盛り込む。
  • 上位方針展開の過程で、抜け・漏れが無いように、上位方針と下位方針の連動をセルフチェックする。
目標設定・マネジメントサイクル
  • 目標設定の3要素、「目標項目(何を)」「達成基準(どこまで)」「実行計画(どのように)」を設定してもらう。
  • 達成基準は上司から部下に役割分担し、実行計画は部下が考える。実行計画はPDCAサイクルを回すために、しっかりと仮説を盛りこみ、仮説→実行→検証のサイクルは回す。
  • 上司は定期的に部門で進捗管理、個別にフォローアップをする。

弊社のMBO定着研修は、この考え方を詳しく解説し、実務で定着させる内容になっています。上記の考え方をより詳しく知りたい方は、社内研修支援サービスの「目標管理マニュアル」と「評価者研修(目標設定編)」をご覧ください。

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