Vol.153 忙しさからの解放トライアル研修の結果報告

１．忙しさからの解放トライアル研修の結果報告

年初から「忙しさからの解放」をテーマに、いくつかのトライアル研修を実施してきました。その効果がでましたので、実施事例をご紹介します。

忙しさからの解放研修の成果

研修の効果測定はなかなか難しいですが、忙しさからの解放研修は、業務の削減時間が算出できるので、ROIを把握できます。以下のような効果が出ました。

【事例１】自動車メーカーIT本部の部課長向け
　研修内容：忙しさからの解放研修～自分で忙しくしている構造からの脱却編～
　研修時間：2時間×17名＝34時間投資
　削減効果：17名で合計 3,048時間/年の削減が実現
　ROI：年換算で89.6倍

【事例２】産業用電気機器メーカーの部課長向け
　研修内容：忙しさからの解放研修～会議時間の削減～
　　　　　　その後に会議の質の向上研修も実施
　研修時間：2時間×32名＝64時間投資
　削減効果：3,170時間/年(削減率27.3％)の削減が実現
　ROI：年換算で49.5倍

研修の進め方

下記のような流れで、研修を実施しました。
　・事前の動画学習
　・2時間の研修時間（Excelシートで演習）
　・事後課題として、検討内容の実践→報告→集計
参加者の皆さんは、忙しさからの解放を望んでいたため、事後課題に真剣に取り組んでくださったように感じています。

研修の内容

ハーバード・ケネディ・スクールで25年間リーダーシップ論の教鞭をとったロナルド・ハイフェッツ氏が、企業で生じる問題を「技術的問題」と「適応課題」に分類しました。研修では、問題解決が難しい「適応課題」の解決の鍵となる自我の見える化を目指します。2つの事例において、参加者同士が、自我（自分の意図とは異なる反応行動）をお互いに出し合うことで、本音を共有しながら研修を進めました。本音を表すことから始まり、相互の共感を得ることで、実態が見える化されていく流れが非常に有効であったと考えています。

参加者の声（抜粋）

【事例１】自動車メーカーIT本部の部課長向け
　　　　　忙しさからの解放研修～自分で忙しくしている構造からの脱却編～

• 重い会議に出ても、その場は任せることで部下の考え・発言する量が増えたように感じています。
• 会議の参加を部下にお願いして、概要を共有してもらうようにお願いしたところ、会議の内容をよく理解してくれ、想像以上に分かりやすく報告してくれました。
• 自分で最良の方法を選んでいたつもりだったが、割と思い込みであったことに気づけた。

【事例２】産業用電気機器メーカーの部課長向け
　　　　　忙しさからの解放研修～会議時間の削減～

• 思ったよりも多くの人が、会議時間の長さを無駄と感じていることが分かった。
• 見直しや一覧化して、見える化することでみえてくることが多い。
• 思い込みが、改善の足かせになっていることに気づきがあった。
• 固定概念を覆す内容であったと感じました。
• 無理だと思いこんでいないか、一度立ち止まり俯瞰してみてみることを実施し、それでも無理なのかどうかを見極めることを実践していきたい

参加者の皆さんが、自分の固定観念に気づき、それを手放すことで、忙しさからの解放が進みました。

これからも、適応課題の解決を促す研修を開発していきたいと思います。

忙しさからの解放研修の実施事例の詳細資料
より詳細な事例は下記よりダウンロードしてご覧ください。
https://www.growthen.co.jp/download/training012/

２．失敗から学ぶ人事制度～スタッフ職・事務職に目標管理は向かない？～

「スタッフ職・事務職の目標設定は難しい」という相談をよく受けます。今回のセミナーの結論からお伝えすると、「スタッフ職・事務職の仕事は目標設定できない」です。それをはっきり発言する人がいなかったので、皆さんも困っていたと思います。

セミナーでは、「スタッフ職・事務職の仕事は目標設定できない」ことを、論理的に解説したり、演習を通して理解を深めます。以下について、私たちがこれまで評価者研修（目標設定研修）を通じて培ってきた知見や失敗談を通じてお伝えします。杓子定規ではなく、本音で語ります。

• 定量目標と定性目標は仕事の進め方が異なる
• スタッフ部門・事務部門の仕事は、長期視点の仕事ばかりはない
• そもそも、スタッフ・事務部門の方針は展開されないことが多い

上記を踏まえ、それをどのように評価制度に反映させていくかについて、参加者の皆さんと共にアイデアを出し合いたいと考えています。

▼失敗から学ぶ人事制度～スタッフ職・事務職に目標管理は向かない？～
日時：2023/08/22（火） 10:00～11:00
申込：https://www.growthen.co.jp/seminar/20230822/